ASPサービスを前面に打ち出す『GREEN FUNDING』とは?【評判・口コミあり】
米国でのムーブメントを皮切りに、今や世界中に普及しつつあるクラウドファンディングサービス。
日本国内でも2011年にオープンしたReadyforを先頭に、新しいクラウドファンディングサイトが続々と登場して来ています。
後発組のクラウドファンディングサイトは生き残りをかけ独自性を前面に打ち出しているものが非常に多いのですが、今回ご紹介するGREEN FUNDINGもその中の一つ。
ここでは、GREEN FUNDINGの詳細、評判や口コミなどをご紹介しています。
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GREEN FUNDING とは
2013年にクラウドファンディング業界に参入したGREEN FUNDING。
国内にあるクラウドファンディングサイトとしては後発組と言えますが、一般的な「購入型」のクラウドファンディングの他に「モール型」と呼ばれるサービスを持っており、サービス開始当初から注目を集めて来ました。
GREEN FUNDINGの代表取締役を務めているのは、創業者でもあり東京大学出身の沼田健彦氏。
大学卒業後は電通での営業、同級生の会社であるイミオを経て2011年にGREEN FUNDINGの創業に至りました。
国内に存在するクラウドファンディングサイトの中には長く続かないものもありますが、設立段階から独自のサービスを前面に出していた事が現在のGREEN FUNDINGのシェアに繋がっているのです。
沼田健彦氏のGREEN FUNDINGに対する考え方などは求人情報サイトである「CINRA.JOB」にて詳しくチェックする事ができます。
GREEN FUNDING の沿革
2011年 6月 | 株式会社ワンモア設立 |
2013年 | クラウドファンディングサイトGREEN FUNDINGを運営開始 |
2015年 | CCCグループ(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)と事業提携を結び、名称を「GREEN FUNDING by T-SITE」に変更。2億円近い累計取引額を集める事に成功する。 |
2016年 | KickstarterやIndiegogoなどの海外クラウドファンディングサイトの起案サポートを開始する。Indiegogo内にパートナー枠を設ける。 |
設立から3年で累計取引額1億円を超えている事から、GREEN FUNDINGが凄まじいスピードで成長して来た事が分かります。
特にCCCグループと事業提携を結んでからの急成長は目を見張るものがあり、今後の成長に期待できるクラウドファンディングサイトの一つと言えるでしょう。
GREEN FUNDINGの主な特徴
GREEN FUNDINGの最も大きな特徴としては、やはり企業に丸ごとクラウドファンディングサービスを貸し出す「モール型」をサービスの中核に置いている事があげられるでしょう。
規模に関わらず、ユーザーとのやり取りが中心となるクラウドファンディングサイトの構築や運営は莫大な費用と時間がかかってしまうもの。
そうしたデメリットを一気に解消する事ができるこの「モール型」サービスは別名ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)とも呼ばれています。
実はGREEN FUNDING以外でも自社のクラウドファンディングのASPサービスを貸し出しているものは存在していますが、設立時より前面的に出しているのはGREEN FUNDINGくらいのものです。
一方、誤解を恐れずに言えば「購入型」のクラウドファンディングサイトの方は分かりやすいサイト構成をしている事以外は特に特徴が無いと言ってもよいでしょう。
国内にクラウドファンディングサイトが増えるにしたがって独自の特徴や強みを持つものが続々と登場してきましたが、その中にあってGREEN FUNDINGの運用形態はある意味ごく普通です。このような点を考えると、「購入型」よりもASPサービスである「モール型」を中核に据えているのではないかと考えられます。
目次
GREEN FUNDINGのASPサービスを利用している企業
GREEN FUNDINGのASPサービスは設立時より大きな注目を集め、これまでに様々な企業が積極的に活用してきました。
少しだけ例を紹介しましたが、上記以外でも多数の企業がGREEN FUNDINGのASPサービスを利用して独自のクラウドファンディングサイトを運営しています。
ちなみにこのASPサービスを用いて作られたクラウドファンディングサイトは必然的にGREEN FUNDINGのシステムを使用している事になるため、上部に「GREEN FUNDING by T-SITE」のリンクが設置されています。
GREEN FUNDINGのASPサービスをより詳しく知りたい方は、下記の「ASP システム紹介」をチェックしましょう。
GREEN FUNDINGの資金調達方法や手数料
クラウドファンディングの資金調達方法にはいくつかの種類がありますが、GREEN FUNDINGで選べる方法は「購入型」一本のみとなっています。
この「購入型」は最終的にプロジェクトが成功した場合、支援者に対して何らかのお返し(リターン)を送る義務が発生します。
また、起案者が設定した期間内に目標金額を達成した場合のみプロジェクトが成功したとみなされ、最終的に集まった支援金を受け取る事ができます。
この方法はクラウドファンディング業界では「All or Nothing」と呼ばれる一般的な手法です。支援金が決済される際にGREEN FUNDINGが差し引く手数料は20%に設定されています。
GREEN FUNDINGの資金調達方法や手数料「モール型」
「モール型」は企業向けのサービスであり、まるごとGREEN FUNDINGが提供するクラウドファンディングのシステムを使用できる事から「購入型」よりも高い手数料がかかります。プランは2種類用意されており、料金には違いが見られます。
GRENN FUNDING「モール型」 スタンダードプラン
プロジェクト募集、プランニング、ページ制作などはすべて自社で行わなければなりません。サイト運用のサポートも初期セッティングのみとなっており、費用は抑えられるもののある程度クラウドファンディングに関する知識が必要となってくるでしょう。
運営手数料 | 9%(内クレジット決済手数料4%) |
初期費用 | 600,000円 |
固定費 | 不要 |
GRENN FUNDING「モール型」 共同運用プラン
プロジェクト運営を自社とGREEN FUNDINGで共同運用する事ができるプラン。共同運用とは言え、あくまでGREEN FUNDINGはサポートを行う側という認識で問題ありません。費用は多くなってしまいますが、確実に運営を行いたいならこのプランを選んで間違いはないでしょう。
運営手数料 | 12%(内クレジット決済手数料4%) |
初期費用 | 900,000円 |
固定費 | 不要 |
GRENN FUNDINGを使用するメリット
平均支援額は業界トップクラス
国内のクラウドファンディングサイトでも珍しく、GREEN FUINDINGでは平均支援額を毎年のように公表しています。
その平均支援額は年々伸び続けており、2016年では前年度から約2倍の平均支援額178万円となりました。
これは国内に存在するクラウドファンディングサイトの中ではトップクラスです。クラウドファンディングサイトにはそれぞれ50万円~200万円など比較的小規模な目標金額のプロジェクトを多く掲載するもの、500万円~1,000万円の高額な目標金額のプロジェクトを多く掲載するものなど基本的に金額には偏りが見られます。
しかし、このような方法で掲載するプロジェクトを選んでいると、どちらにしても起案者を選んでしまう事になりかねません。
こうした状態になってしまわないよう、GREEN FUNDINGに掲載するプロジェクトは偏りが出ないよう配慮がされています。
一部のプロジェクトに拘るよりも、一つ一つのプロジェクトを成功へと導いていこうというGREEN FUNDINGの考え方が現れているといっても良いでしょう。
CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)との事業提携
GREEN FUNDINGは2015年よりCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)と事業提携を結びました。
これはCCCグループが2015年より始めたスタートアップ企業の育成支援プログラムである「T-VENTURE PROGRAM」にGREEN FUNDINGが参加した事がきっかけとなっています。
CCCはTSUTAYAや蔦谷書店などのフランチャイズ展開の他、Tポイントを中心としたマーケティング事業を展開する会社などを子会社に持つ巨大グループです。
CCCと事業提携を結んだ事で、GREEN FUNDINGの事業規模が拡大したのは言うまでもありません。また、CCCの持つネットワークを巧みに使用してマーケティングにも力を入れるようになりましたので、今後GREEN FUNDINGの事業が失速するような心配も無くなったと言っても過言ではないでしょう。
この出来事は支援者側の目線に立って見ても、決済にT-ポイントが使用できるようになった事やGREEN FUNDINGに掲載されるプロジェクトの安心感という意味で多くのメリットがあったのです。
イベント開催を中心としたサポート
GREEN FUNDINGでは達成後のサポートも充実しています。先ほどCCCの傘下にはTSUTAYAや蔦谷書店があるとお伝えしましたが、その強みを最大限に生かしGREEN FUNDINGでの実店舗でのイベント開催などをサポートしています。
具体的にはインタビュー記事やイベントレポートなどを作成する「メディア掲載」、ガジェット体験や握手会などを行う「イベント開催」、書籍やCD、DVDを中心にGREEN FUNDINGを通して出来上がった製品の「販売サポート」などを請け負っています。
実店舗やインターネットを通してプロジェクト達成後の商品販売を手伝うクラウドファンディングサイトは他にもありますが、GREEN FUNDING で行っているサポートはTSUTAYAなどを中心とした誰もが聞いた事があるはずの店舗を利用しています。
知名度という点においては、このサポート制度は他のクラウドファンディングサイトの追随を許さない圧倒的なものであると言えるでしょう。
「購入型」と「モール型」2種類の選択肢
クラウドファンディングサイトを利用するメリットと言えば、銀行やカードローンなどの他の資金調達手段に比べて手軽だという事が挙げられるでしょう。
当然、GREEN FUNDINGの「購入型」はそのように手軽に資金調達をする事ができるのが一つのメリットとなっています。一方の「モール型」は、ある程度資金力に自身のある企業を対象としています。
売上を手にする事は当然可能ではありますが、そもそも「モール型」を利用できるほどの資金力を持っていればクラウドファンディングサイトを利用せず自社で製品化を行えば良いだけではと思うかもしれません。
しかし、自社独自のクラウドファンディングサイトを運営していけるという点から考えると、顧客の求めているものを調べるマーケティングの場として活用する事ができるメリットがあります。
もちろん、自社のクラウドファンディングサイトを利用してプロジェクトを立ち上げるという事も可能です。ASPサービスを展開するクラウドファンディングサイトはまだ数が少ないのが現状ですから、状況に合わせて利用を検討してみてはいかがでしょうか。
GRENN FUNDINGのデメリット
手数料は高め
利用者にとってメリットも多く安定した運営が行われているGREEN FUNDINGですが、手数料が高めというデメリットも存在します。
この20%という手数料は国内に存在するクラウドファンディングサイトと比較してみても間違い無く高い部類に入るでしょう。
「モール型」は手数料こそ低いのですが、その分ある程度の初期費用がかかってしまいます。その反面どちらもサポート体制は非常に充実していますので、設定する目標金額などを考慮した上で検討するようにしましょう。
GRENN FUNDINGを利用した成功例
小学6年生の少女が動物殺処分について真正面から向き合った作文を絵本化したい!「78円の命プロジェクト」
タイトル通り、2012年当時小学6年生だった谷山千華さんが発表した作文「78円の命」を絵本、ポスター、リーフレットに使用というプロジェクトです。
起案者はご本人では無く、フォトグラファーとして活動していたKay N(ケイエヌ)氏を中心とした数人のメンバーによって行われました。
当然、ご本人には話が通っておりリターンとしてお礼のメッセージや谷山千華さん本人による「78円の命」の朗読データなどを設定。支援者数や支援金額から見ても反響が大きかった事が分かり、間接的なプロジェクト募集が成功した好例の一つです。
目標金額 | ¥1,000,000 |
支援金額 | ¥3,900,959 |
支援人数 | 527人 |
世界初、ハイレゾ級骨伝導CLIP型イヤホン「EarsOpen (EO)」
世界で初めてハイレゾ級の音質を実現する骨伝導イヤホンを製造するプロジェクト。
コミュニケーション・デバイスメーカーである株式会社BoCoが起案者となっており、プロジェクトページは実現を目指した詳細な開発・製品情報が記載してありました。
ガジェット系、音楽系のネットニュースをはじめ多くのネット媒体に取り上げられた本プロジェクトは、2017年時点でGREEN FUNDING内で最高の1億円越えを記録しています。
目標金額 | ¥1,000,000 |
支援金額 | ¥101,497,311 |
支援人数 | 7,593人 |
GRENN FUNDINGの評判・口コミまとめ
GREEN FUNDINGは他のクラウドファンディングサイトに比べ、一般人や経営者、芸能人まで幅広いプロジェクトを掲載しています。
一つ一つのプロジェクトに大きな魅力がある事から、メディアに好評的に取り上げられる機会も非常に多くなっているのです。何より、プロジェクト掲載の公平性が保たれている事から利用者からの評判も高いと言えるでしょう。
GREEN FUNDINGの公式YouTubeチャンネルでは起案者の声やプロジェクトの紹介動画などをチェックする事が可能です。興味がありましたら、一度見てみるのはいかがでしょう。
GRENN FUNDINGのまとめ
国内でも珍しい、ASPサービスを前面に打ち出すGREEN FUNDING。「モール型」のサービスばかりが注目を集めてしまいますが、通常のクラウドファンディングサイトとしても国内有数の実力を持っているのは間違いないでしょう。
年々急成長を続けるクラウドファンディングサイトGREEN FUNDING、少しでも気になったのなら是非利用を検討してみてはいかがでしょうか。