【 徹底解説!】日本のクラウドファンディングサイト『ShootingStar』とは?【評判・口コミあり】
日本に存在するクラウドファンディングサイトの中で、特にビジネスや社会貢献などに強みを持つ事が知られるShootingStar。
Just Giving japanをはじめとした多くの有名団体、企業が関わっている事からその注目度もずば抜けています。
ここではそんなShootingStarの詳細な情報をチェックしていきましょう。
ShootingStarとは
ShootingStarはJust Giving japanの代表、在籍していたスタッフによって設立されたクラウドファンディングサイトです。
これはShootingStarの代表取締役を務める佐藤大吾氏がJust Giving japanの代表理事を兼任している事からも伺い知る事ができます。
Just Giving japanは寄付や支援を募る「ジャストギビング」を運営している一般財団法人ですが、元となっているのは2001年に開設された英国の寄付・支援団体であるJust Giving。
つまり、元を辿って行けばShootingStarはイギリスを発祥とする団体と関わりが深く、日本を拠点として運営が行われているクラウドファンディングサイトの中でも一風変わった経歴を持っていると言えるでしょう。
ちなみにJust Giving japanはIPS細胞で名を知られる事となった山中伸弥教授が利用していた事もあり、その団体が新たにクラウドファンディングサービスをスタートさせたという事でShootingStarの設立時には多くのメディアに取り上げられました。
ShootingStarの沿革
ShootingStarは2013年6月12日に公開されました。設立こそJust Giving japanの手によるものでしたが、運営は2012年に立ち上げられた株式会社JGマーケティングによって行われています。
また、ShootingStar・Just Giving japanともに不動産情報サイトを手掛ける株式会社ネクストの子会社となっているのも特徴的です。
上記にお伝えした通り山中伸弥教授がJust Giving japanを利用していた事もあり、サービス開始当初から注目を集めていたShootingStar。著名人も多く参加し、現在までに成立したプロジェクトはゆうに100を超えています。
国内のクラウドファンディングサイトとしては後発に数えられますが、良質なプロジェクトを多く掲載している事から利用者の支持を集め続けているクラウドファンディングサイトと言えるでしょう。
ShootingStarの主な特徴
ShootingStarでは様々なプロジェクトが掲載されていますが、現在では「社会貢献」と「ビジネス」の分野が特に多くなっています。ビジネス分野のクラウドファンディングと言えば、主に製品の製造などが当てはまります。
これはクラウドファンディングとしてはごく一般的なものなのでShootingStarが強みとしているのも理解できますが、「社会貢献」についても実はしっかりとした理由があるのです。
ShootingStarの設立元であるJust Giving japan、そしてその元となったJust Givingともに寄付や支援を募る団体である事は先ほどもお伝えした通りです。
そのノウハウをShootingStarが受け継いでいるのは当然なのですが、そもそもShootingStarは震災後の寄付金を集めるためにJust Giving japanとは別サイトで作られたという経緯も持っています。
詳しくはコチラ (http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1306/12/news125.html)に掲載されていますが、この事からShootingStarは特に社会貢献分野に強みを持つクラウドファンディングサイトに成長したのです。
ShootingStarの利用資格者
ShootingStar内の利用規約 (http://shootingstar.jp/agreement)をチェックすると、満20歳以上に達しない未成年者については会員登録が行えない事が分かります。そもそも支援を行う側、そしてプロジェクト申請者どちらも会員登録を行ってからではないとShootingStarを利用する事ができません。
他のクラウドファンディングサイトについては未成年でも利用できるものが少なからず存在しますから、それらと比べてみるとShootingStarが比較的厳格な基準を設けている事が分かります。
この事実はプロジェクトの発案者、そして支援をする側が安心してShootingStarを利用できるようしっかりとした運営が行われている証だと言えるのではないでしょうか。
ShootingStarの支払い料金・手数料など
基本的にクラウドファンディングサイトはプロジェクト達成時に集まった金額から手数料が差し引かれ、残った金額を自身が受け取る仕組みになっています。ShootingStarもこれらと同じく、手数料を払わなければならないのは目標金額達成時のみです。
ShootingStarの手数料は20%となっており、その内訳は利用料15%と決済手数料5%。通常、購入型と呼ばれるクラウドファンディングではプロジェクト掲載時にリターンと呼ばれる支援者に対する何らかのお返しを設定しています。
しかし、プロジェクト不達成の場合はこのリターンも不要となるのです。まとめてしまえばShootingStarを利用するのに初期費用は不要という事になりますので、クラウドファンディングを利用するのが初めてでも気負いなくチャレンジする事ができるのではないでしょうか。
ShootingStarのメリット
①社会貢献分野を多く扱っている
ShootingStarのメリットをご紹介する上で、やはり社会貢献分野への強みは外せません。同じく社会貢献分野を強みとする国内大手のクラウドファンディングサイトReadyforと比べてしまうと少しばかり見劣りこそしてしまいますが、後発組の中では頭一つ抜きん出ていると言っても過言ではないでしょう。
もちろん、購入型に限定した話ではありますが社会貢献分野と言っても会社の設立から誰かを助けるようなものまで幅広い種類が考えられます。
ビジネスと結びつけてみれば、「製品の製造を行う事で社会貢献」という風に結びつける事も可能なわけです。ShootingStarの利用を検討している方は「社会貢献」という分野で自身のアイディアが上手くマッチするか、一度考えてみるのが良いでしょう。しっかり検討を行えば、ShootingStarの成功率が高まる事は間違いありません。
②運営団体がしっかりしている
クラウドファンディングを利用する上での重要なポイントとして運営している会社の信頼性が挙げられます。国内・国外含めて運営している会社が多いとはいえ、クラウドファンディングはまだまだ新しいサービスです。支援したプロジェクトを掲載した会社の破産、運営元の手違いなどのトラブルを避けるため、信頼性は利用者・支援者ともに特に重視するものではないでしょうか。
ShootingStarの運営は株式会社JGマーケティングによって行われており、その設立元であるJust Giving japanも英国のJust Givingを母体としているなど極めて信頼のおける会社が背景にある事がわかります。そもそも株式会社JGマーケティング自体、ShootingStarを運営する事を目的として設立された会社です。上記を理由に、ShootingStarはクラウドファンディングが初めてでも安心して利用する事ができるものとなっているのです。
③メディア露出の戦略性
ShootingStarをはじめとしたクラウドファンディングサービスはあくまでもビジネスです。社会に貢献する事や新たなサービス・製品を生み出す事、そしてその過程で社会をより良くしていくという事もクラウドファンディングの使命ではあります。
しかし、ビジネスである以上運営会社は他のクラウドファンディングサービスと競い合い、利用者数を増やして利益を追求しなければなりません。
利用者数を増やす方法の一つとして、より多くの人に自社のクラウドファンディングサービスを知ってもらう宣伝が挙げられます。芸能人や著名人の起用、ネットニュースや新聞に取り上げてもらうなどの方法が一般的に行われていますが、ShootingStarはこれら以外の宣伝方法も積極的に利用しています。
クラウドファンディングの支援者層がチェックするようなネット媒体、例えばgreenz (http://greenz.jp/)のようなネット媒体と積極的に連携し、ShootingStarに掲載されているプロジェクトを効率良く宣伝しているのです。
支援者が多く集まるようになれば、そこに掲載されているプロジェクトが成功しやすくなるのは言うまでもありません。ShootingStarに限らず、クラウドファンディングサイトを利用する際は、その運営会社が積極的にメディア露出をしているかどうかもチェックしておきたいものです。
ShootingStarのデメリット
①プロジェクト数が少ない
上記でご説明したように多数の魅力あるメリットを備えているShootingStar。しかし、他のクラウドファンディングサイトと比べるとこれまでに達成したプロジェクト数は掲載されているものも含めて非常に少なくなっています。
過去のプロジェクトを確認した上でShootingStarを利用するか検討したいという方にとっては少々悩ましいものがありますが、一応ShootingStarのサイト内ではこれまでに達成したプロジェクトをチェックする事ができます。(http://shootingstar.jp/)
過去の情報をチェックする事で自身のプロジェクトが成功するかどうか指標にする事もできますから、少ないとは言え出来る限り情報をチェックして臨むようにしましょう。
②手数料が高めである
ShootingStarの手数料は20%に設定されていると先ほどもお伝えしましたが、これは国内のクラウドファンディングサイトの中では高い部類に入ります。とは言え、5%〜15%の非常に安い手数料で運営されているクラウドファンディングサイトはまだまだ少なく、現状20%前後に設定されているのが一般的となっています。
上記のメリットを含めて考えると、手数料が高いというだけでShootingStarの利用を諦めるのはもったいないのではないでしょうか。
ShootingStarを使う際のポイント
ShootingStarを利用する為には、とりあえず会員登録を済ませねばなりません。
プロジェクトを掲載する「プロジェクトオーナー」
そして
支援を行う「サポーター」
ともにこの会員登録は必須です。
会員登録後の流れとしましては、
「プロジェクトの申請」 ➠ 「審査結果の連絡」 ➠ 「プロジェクトの開始」
という風になっていきます。
これはShootingStarに限らず、基本的にどのクラウドファンディングサイトでも同じような流れとなっています。
「プロジェクトオーナー」「サポーター」ともにShootingStar内のページに詳しい使い方(https://shootingstar.jp/about)が掲載されていますので、利用する前に一度確認しておくと良いでしょう。また、上記以外でもShootingStarを利用する際に気を付けておきたいポイントをご紹介します。
①社会貢献を軸に考える
ShootingStarを利用する上で、やはりこのポイントは外せません。これまでに成立したShootingStar内のプロジェクトから考えると、社会貢献活動、特に人の情に訴えかけるような「感動」をテーマとしたプロジェクトが成功しやすくなっていると言えなくもないでしょう。
社会貢献と言えば直接的な支援を行うものが真っ先に思い浮かびますが、ShootingStarが支援者に対してリターンを送る購入型のクラウドファンディングとなっている以上、様々なプロジェクトを考える事ができます。あなたの考え方次第で、ShootingStarでの成功率を高める事にも繋がるでしょう。
②ピックアッププロジェクトを狙う
ShootingStarに掲載されているプロジェクトの中で、より注目を集める事が期待できるピックアッププロジェクトという制度があります。 ピックアッププロジェクトは定期的に入れ替わり、その内容も社会貢献やビジネス、政治など幅広く一貫性がありません。
しかし、内容の良いプロジェクトがピックアップされているのは間違いありませんので、プロジェクト提案時に積極的に狙っていくのが良いでしょう。より注目を集める事ができるこの制度を利用しない手はありません。
③募集期間の設定
ShootingStarのプロジェクト掲載期間は1日から90日の間で設定する事ができます。基本的にはプロジェクトオーナーの裁量にまかされているのですが、大体1カ月から2か月の間で設定されているのが一般的です。
なるべく早く資金を手に入れたい気持ちも分かりますが、サポーターから確実に支援金を集めるためにはある程度の時間も必要です。資金が手元に入ってくるまで時間がかかることを予め理解し、余裕を持ってプロジェクトを開始するようにしましょう。
ShootingStarの成功例
①エベレスト登山ライブ中継プロジェクト
こちらは登山家の栗城史多氏によるプロジェクトで、エベレストの登頂を最初から最後まで生中継するという内容でした。栗城史多氏と言えば、無謀とも言える登山を行った事が一時期メディアやネットを中心に批判の的となっていました。
このプロジェクトは本格的な再始動の後に行われたものですが、無事目標金額の2,000万円を集める事に成功しています。
②ペットボトル型バッテリーの開発
こちらは本格的なビジネス系のプロジェクト。スマートフォン向けの携帯バッテリーを、よりオシャレで扱いやすいデザインにしたものを開発するという内容でした。
プロジェクト掲載ページには説明文だけでなく写真やデザイン画などが多く使用されており、早い段階で目標金額の300万円を超える支援金を集めています。
ShootingStarの評判・口コミ
大規模な団体に在籍していたスタッフが設立したという事で、比較的早い段階からメディアに注目されていたShootingStar。サイトのデザインや使いやすさなども考慮すると後発組でありながら非常に優れたクラウドファンディングサイトと言えますが、誤解を恐れずに言ってしまえば利用者からの評価は今一つと言ったところでしょう。
成立したプロジェクト、そして掲載されているプロジェクトもまだまだ数が少ないものですが、質の高いプロジェクトを多く扱ってきたShootingStarだけに今後巻き返しを図るのではないでしょうか。ShootingStarの今後に注目です。
ShootingStarのまとめ
いかがだったでしょうか。
ShootingStarがどのようなクラウドファンディングサイトで、どのような強みを持っているか理解して頂けたかと思います。ここで取り上げた情報を元に、是非ともShootingStarを積極的に活用して下さい。