【知っておきたい】経営者の資産額ランキング2017!日本の一位は◯兆円!?

経営者のモチベーションには様々な理由があります。

例えば、自分の好きなものを世に広めたい、誰かから感謝されたい、親の事業を継いで親孝行がしたかったなど色々な理由が考えられますが、誰しもがあわよくばお金持ちになりたいと思っているはずです。

確かに経営者はリスクを取る分、お金持ちになりやすい仕事で世界の富豪の多くは経営者です。

本記事では2017年時点の経営者の資産額のランキングについて説明します。

 

資産が多い=自由に使えるお金が多いという事ではない

まず、経営者の資産額ランキングを発表する前に注意しなければならない事があります。

それは資産が多いという事は必ずしも自由に使えるお金が多い事を意味しないという事です。

 

資産額のランキングの上位にランクインしている経営者は上場企業の社長である事が多いのですが、上場企業の社長の資産の多くは自社の株式です。

 

この自社の株式を自由に上場企業の社長が自由に売却する事はできません。

社長が自社株を売却したのがニュースになれば投資家が事業に何か問題があるのではないかと勘ぐって株価が下がってしまうかもしれません。

また、保有している株式が自分の事を良く思わない株主に渡れば、株主総会で社長を辞任させられたり、意に沿わない取締役を送られたりするかもしれないのです。

 

また、社長であっても給料が高ければ株主から突っ込みが来るので、いくら会社が儲けていてもよほど剛腕な社長でない限り、上場企業の社長の相場通りに給料となります。

 

このような観点から言えば、実は自由にできるお金が多いのは、有力な非上場企業の社長です。

株式が市場によって自由に流通しないので支配力を維持しやすく、給料が高くても株主から非難を受ける事はありません。

よって、非上場企業の経営者だけれども実は上場企業の社長よりも自由にお金が使える経営者というのは少なくありません。

このような点を抑えた上で、経営者の資産額ランキングについてご覧ください。

 

経営者の資産額ランキングトップ5(日本の経営者編)

フォーブスが発表した2017年の日本の長者番付を元に資産額の多い経営者のトップ5を説明します。

 

1位:孫正義(ソフトバンク) 2兆2640億円

2017年のランキング一位はソフトバンクの孫氏です。孫氏は22歳で起業しわずか一大でこの資産を築き上げました。検索サービスのヤフージャパン、オークションサイトのヤフオク、携帯電話のキャリアのソフトバンクなど日本人の生活に根幹をなすサービスを展開しています。

また、中国のECサイトのアリババ、半導体設計のARMなど企業の買収にも力を入れています。

 

2位:柳井正(ファーストリテイリング) 1兆8200億円

2位はユニクロやジーユーなどのアパレルショップを展開するファーストリテイリングです。

父親の小郡商事という会社を引き継いで、当時一事業であったアパレル事業を世界有数の事業まで成長させました。ちなみに2016年度は柳井氏がランキング1位で、孫氏と柳井氏が毎年資産額ランキングの1位と2位を争っています。

また、柳井氏はソフトバンクの社外取締役でもあります。

 

3位: 佐治信忠(サントリーホールディングス) 1兆4650億円

サントリーホールディングスの佐治氏が2014年から2017年まで安定して3位に位置しています。

サントリーの創業者は鳥井氏で、苗字は違いますが鳥井氏の孫にあたります。

ランキングの中でも珍しくサントリーは非上場企業で、創業家が事業に強い影響を持っています。

 

4位: 滝崎武光(キーエンス) 1兆3880億円

キーエンスという会社はBtoBで工場で使用されている設備などを作っているメーカーなので知らない人も多いかもしれませんが、平成28年度は売上4000億円、営業利益2200億円という、日本でも屈指の事業規模と驚異の営業利益率を誇る隠れた有力企業です。

激務な事で有名ですが社員の平均年収は日本一位で約1800万円となっています。

滝崎氏はキーエンスの創業者で1974年に創業しました。

 

5位: 三木谷浩史(楽天) 6770億円

5位は楽天の三木谷氏ですが、資産額は4位以上とかなり差が開いており6770億円となっています。

楽天はECショッピングモールの楽天市場の運営を中心に近年は銀行、クレジットカードなど金融サービスも展開しています。

楽天が設立されたのは1997年の事でわずか20年程度で事業と資産をここまで拡大させており、上位陣の中でも比較的年齢が若い経営者です。

 

以上のように、2017年度の日本の経営者の資産額トップ5を発表しました。

事業規模が大きいという前提で4位の佐治氏を除けば、創業者や今の事業の基礎を作った人物が資産を築いている傾向があると言えます。

 

経営者の資産額ランキングトップ5(世界の経営者編)

では、世界の経営者の資産額のランキングはどうなっているのでしょうか。

同じくフォーブスが発表した2017年の世界の長者番付を元に資産額の多い経営者のトップ5を説明します。

1位: ビル・ゲイツ(マイクロソフト) 860億ドル

1位はWindowsなどのOSの開発・販売を行っているマイクロソフトを創業したビル・ゲイツ氏で日本円に換算すると約10兆円の資産を保有している事になります。

実質的にはマイクロソフトの経営からは手をひいていると言われており、近年では財団を設立して教育や貧困国支援などを行っています。

 

2位: ウォーレン・バフェット(バークシャー・ハサウェイ) 860億ドル

バークシャー・ハサウェイは株式会社の形式を採用していますが実質的には投資ファンドなので、ウォーレン・バフェット氏が経営者と言えるかは意見が分かれるところですが、世界の長者番付に長年君臨している実績は重要だと言えます。

バフェット氏の投資戦略や投資銘柄については世界中の投資家が注目しています。

 

3位: ジェフ・ベゾス(アマゾンドットコム) 728億ドル

アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏で、アマゾンが設立されたのは1994年の事なので、わずか23年で日本円に換算すると約8兆円の資産を築いた事になります。

経営するアマゾンは事業意欲が旺盛で近年では豊富な資金力を生かして通販事業だけではなく、音楽配信、クラウドサービス、金融事業など幅広い事業展開を行っています。

 

4位: アマンシオ・オルテガ(インディテックス) 713億ドル

ZARAで知られるアパレルメーカーのインディテックスの創業者であるアマンシオ・オルテガ氏が4位となりました。

トップ5の中でもあまり目立つ存在ではありませんが、2017年までの過去3年間で2回ビル・ゲイツ氏から資産額ランキング首位を奪っています。

1972年にバスローブメーカーを創業し、1975年にZARAを設立しました。

資産額上位ランキングは高学歴の人物が多い中、中学校を卒業しただけでここまでの財を成した人物です。

 

5位: マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック) 560億ドル

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏が世界5位です。マーク・ザッカーバーグ氏は33歳で資産額上位の経営者の中でもかなり若い経営者です。

フェイスブックの創業は2004年ですから、20歳の時に起業してわずか13年で世界の資産家ランキングトップ5まで上り詰めました。

 

最期に

経営者の資産額ランキングについて言える事は、大企業の社長であるから必ずしも資産額が大きいと言えないという事です。

大企業を経営している事はもちろんの事、創業に関わっているか否かというのも資産額を決める重要な要素だと言えます。これは日本のランキング・世界のランキングに共通して言える事です。

 

また、世界ランキングを見ると、創業からの期間が短くても社会に与える影響が大きければ資産を形成できる事がわかります。

マーク・ザッカーバーグ氏は創業からわずか13年ですし、ジェフ・ベゾス氏は創業から23年です。日本でも、5位の楽天の三木谷氏は創業から20年です。

 

もちろん、冒頭でも説明したとおり資産額が大きいから自由に使えるお金が多いという事ではないのですが、これらの資産額は稀有なものには変わりありません。