FAAVO(ファーボ)の評判・口コミや特徴! 地域密着型のクラウドファンディングサイト

 

国内に存在するクラウドファンディングサイトの中でも、一際ユニークな運営形態で注目を集めているFAAVO。

各都道府県に1つ以上の支部を持ち、徹底的に地域に密着したクラウドファンディングサイトはFAAVOをおいて他にはありません。ここでは、そんなクラウドファンディングサイトの一つFAAVOの詳細、評判や口コミなどを詳しくご紹介していきます。

FAAVO(ファーボ) とは

FAAVO(ファーボ)は2012年に株式会社サーチフィールドによって設立・運営を開始されたクラウドファンディングサイトです。募集されているプロジェクトはすべて支援者にリターンを送る「購入型」であり、すべて何らかの地域支援に繋がっているのが特徴的です。

近年、特定の地域に納税を行う事で様々なお礼品を貰える「ふるさと納税」が注目を集めていますが、FAAVOのクラウドファンディングはそれに似たシステムだと言えなくもないでしょう。

クラウドファンディングサイトで支援を行う場合ジャンルやカテゴリーからプロジェクトを探すのが一般的ですが、FAAVOの場合はジャンル分けの他にも地域ごとのプロジェクト掲載を行っています。この点から見ても、FAAVOが地域支援に特化したクラウドファンディングサイトである事は明白です。

FAAVO公式サイト https://faavo.jp/

FAAVO、株式会社サーチフィールドの沿革

  • 2008年 小林琢磨氏を代表取締役に株式会社サーチフィールドを設立。その後漫画やイラストの専門サイト、シュミレーションゲームのリリースなどを行う。
  • 2012年 斎藤降太氏を発起人・代表に6月よりクラウドファンディングサイトFAAVOを宮崎県より運営開始。
  • 2013年 FAAVOの展開エリアが10件を超える。
  • 2016年 展開エリアを54件まで拡大、利用者数を伸ばしつつサテライトオフィス「Wakakusa Office」を宮崎に設置。
  • 2017年 これまでに達成したプロジェクトも1,000件を超え、日本有数のクラウドファンディングサイトへと成長。2017年11月時点で展開エリアは60件。


2017年時点で創業して5周年を迎えるFAAVOですが、国内のクラウドファンディングサイトとしては後発組に数えられます。

しかし「地域支援に特化したクラウドファンディングサイト」としてはいち早く取り組んだ企業であり、短い期間で急成長を果たしたのも当然だと言えるのです。設立からすぐの2012年にはFAAVOの公式ブログ内にて斎藤降太氏のインタビューが掲載されましたので、そちらも合わせてチェックしてはいかがでしょう。

FAAVO公式ブログ斎藤降太氏インタビュー http://faavo.jp/magazine/809

FAAVOの主な特徴

「購入型」のクラウドファンディングサイトであるFAAVOが扱っているプロジェクト数多くありますが、傾向としては地域貢献系のジャンルが中心です。

このため、FAAVOが他のクラウドファンディングサイトと最も違う特徴は徹底的に地域支援に特化しているという点になるでしょう。例えば製造系のジャンルだとしても、〇〇産の製品といった具合に必ず地域の支援に繋がるようなプロジェクトとなっています。

また、FAAVOは各都道府県に運営支部を設けていますが、運営支部ではエリアオーナーという独自の制度を設け地域ごとに運営者を置く独自のスタイルをとっています。各都道府県にその地域の事をある程度理解している1人以上のエリアオーナーが存在しているため、プロジェクトの立案者も相談を行いやすくなっています。この事からFAAVOではより地域に密着したプロジェクトが立ち上がるようになっているのです。

FAAVOのエリアオーナーとは

上記のエリアオーナーについてもう少し詳しく見ていきましょう。エリアオーナーはその地域でのクラウドファンディング運営を行っており、FAAVOの名義とシステムの権限などを付与されています。エリアオーナーがFAAVOに対して支払う手数料は地域によって異なりますが、FAAVOのサイト上では月額5万円前後と明記されています。

当然エリアオーナーには誰でもなれるわけではなく、FAAVOによる面談を通過した方のみが実際に契約を行えるようになっています。

この形態はコンビニなどのFC(フランチャイズ)契約に近いものだと言えるでしょう。地域によって既に締め切っているものも多いため募集されている地域は一定しませんが、興味がありましたら一度チェックしてみるのはいかがでしょう。

FAAVOではエリアオーナーと本業との連携も推奨しているため、ビジネスチャンスの拡大という意味で運営に加わってみるのも面白い試みかもしれません。

FAAVO公式サイト・エリアオーナー詳細 https://faavo.jp/contact-for-owner FAAVO 都道府県別オーナー制度 http://local-crowdfunding.jp/prefecture

資金調達方法・支払い料金・手数料

国内に存在するクラウドファンディングサイトは2つの資金調達方法を設けているのが一般的となっていますが、FAAVOは「All or Nothing」のみとなっており非常にシンプル。

「All or Nothing」は目標金額を達成した場合のみ手数料の支払い義務が発生する方法です。

手数料は展開エリアによって異なりますが、全体で10%~20%に設定されています。

もちろんプロジェクトの作成や審査、公開などは無料となっています。自身が住んでいる地域以外のエリアでも申し込みが行えるため、安い手数料の地域でプロジェクトを立ち上げるという事も可能です。

FAAVOのメリット

・地方や地域の活性化に繋がる

「ふるさとクラウドファンディング」をテーマに地域支援を目的として設立されたFAAVO。そのテーマが示す通り、プロジェクトの立案者・支援者ともにFAAVOに参加する事自体が地域の活性化に直接結びつきます。プロジェクト立案者側としてはFAAVOの傾向上、必ずしも何らかの地域支援を目的としたプロジェクトを立ち上げなければなりません。

その地域独特のモノづくりや清掃活動など、様々な地域支援プロジェクトが考えられるでしょう。例え最終的に自身の経歴に結びつくようなプロジェクトだとしても、立案する事自体が地域の活性化に繋がります。

また、そのプロジェクトを支援する支援者側にしても同様です。今住んでいる地域だけでなく、自身の故郷やゆかりのある地域のプロジェクトを支援する事で間接的にその地域の活性化を手伝っている事になるのです。

FAAVOは「購入型」のクラウドファンディングサイトですから、支援後に届く地域にゆかりのあるお礼の品も大変嬉しいものがあります。FAAVOは利用者や支援者、そして地方や地域までも元気にするクラウドファンディングサイトなのです。

・運営が身近である

他のクラウドファンディングサイトと同様、FAAVOでプロジェクトを立案するためにはまず本社のFAAVO運営チームに相談をする必要があります。

審査を無事通過する事ができれば各都道府県のエリアオーナーと連携を行う事が可能です。質の高いプロジェクトを成功に導く事がエリアオーナーに課せられた業務でもありますので、プロジェクトの初期段階から最終段階であるリターンの発送までしっかりとしたサポートを行ってくれる事でしょう。

エリアオーナーによってはまだ契約後間もない経験が少ない方も存在しますが、事前に研修を行っているのはもちろんFAAVOのバックアップも受けているため心配する必要はありません。

地域ごとに運営支部を設けているこの取組は、他のクラウドファンディングサイトでは真似できないFAAVOの突出したメリットと言えるでしょう。

・カテゴリーが幅広い

FAAVOの支援を行う場合、地域から探す方法の他カテゴリーからプロジェクトをチェックする事もできます。

カテゴリーは「観光・まちおこし」「コミュニティ・場所づくり」などを中心に全18種類存在(2017年11月時点)しており、非常に幅広くなっています。「購入型」のクラウドファンディングであれば、ほとんどのカテゴリーが揃っていると言っても過言ではありません。

「地方・地域支援」という名目さえあれば、カテゴリーの選択はプロジェクトの立案者に委ねられています。特定の施設の存続支援、地域の特産品の製造、その地域や地方に由来する書籍の発行などいくつものアイディアを考える事ができるでしょう。

FAAVOのデメリット

・「地域密着型」を狙わないと資金調達が難しい

FAAVOが地域密着型のクラウドファンディングサイトである以上、プロジェクトがごく個人的なものであった場合などは成功率が格段に下がってしまいます。

また、例えプロジェクト名に地方や地域、都道府県の名を冠していたとしても成功していないプロジェクトはあるのです。

このような事から、プロジェクト審査前で最終的に「地域密着型」に成りえないと判断したプロジェクトの場合は他のクラウドファンディングサイトを検討するなどする必要性があると言えるでしょう。

FAAVOを使う際のポイント

・自身のプロジェクトと地域の接点を考える

上記でもご説明しましたがFAAVOは特に地域と関連性の薄いプロジェクトの場合、目標金額に達しないばかりかそもそも審査に通過しないという事もありえます。

しかし、FAAVOはカテゴリーが非常に多いため、よほどの事がない限り地域と関わりの無いプロジェクトを見つける方が難しいのではないでしょうか。

また、FAAVOは自身が住んでいる地域以外でもプロジェクトの立案が可能となっており、アイディア次第では地域を変更した方が良い場合もありえます。自身がプロジェクトを立ち上げたい地域の伝統や文化について下調べを行い、地域・地方の活性化に繋がるアイディアを考える事が重要です。

・立案を考えている地域のプロジェクトをチェック

FAAVOは上記のように地域と密着したプロジェクトほどより成功しやすい傾向が見られます。このため、立案されるプロジェクトもある程度似通ってしまいがちです。過去に募集されていたプロジェクト、または現在募集されているプロジェクトと内容がかぶってしまわないよう注意する必要が出てきます。

FAAVOのページ内では地域ごとにプロジェクトを探す事が可能ですが、その中には既に終了したプロジェクトも含まれています。すべてをチェックする事はできませんが、この方法で自身のプロジェクトの成功率をある程度判断する事が可能です。上記の地域との接点を考える事と同様、プロジェクトのチェックは事前に必ず行うようにしましょう。

・プロジェクトページの重要性

FAAVOで立ち上げるプロジェクトページには、文章の他動画や写真、イラストなどを掲載する事が可能です。何もFAAVOに限った話ではありませんが、クラウドファンディングサイトで目標金額を達成するためにはビジュアル面がとても重要なポイントになってきます。

現在では手軽に扱えるソフトなども登場している他、スマホなどを利用すればより手軽に写真や動画を作成する事が可能です。入念にブラッシュアップを重ねた文章とともに一目で支援者に伝わる分かりやすいプロジェクトページを作る事ができれば、FAAVOでの成功率は飛躍的に高まる事でしょう。

FAAVOを利用した成功例

・落書き消しからはじまる、みんなの若草通り賑い復活プロジェクト

こちらはFAAVOが最初の展開エリアとしていた宮崎でのプロジェクト。宮崎市内の中心地に位置するアーケード街、若草通りにある落書きを消し今後の再発防止にも取り組むというプロジェクト内容でした。起案者はFAAVO運営代表である斎藤降太氏が行っていますが、これは氏の出身地が宮崎県宮崎市である事に由来しています。

目標金額50万円に対し、総額63万2千円を集め無事プロジェクトを達成しました。運営者が直接募集を行っただけに、固すぎず分かりやすいプロジェクトページは参考にするべきものがあるでしょう。

  • 落書き消しからはじまる、みんなの若草通り賑い復活プロジェクト
  • カテゴリー(観光・町おこし)

https://faavo.jp/miyazaki/project/1860

・【残り8件】消滅寸前の尾張の伝統工芸品・七宝焼の存続に力を貸してください

こちらは愛知県尾張の伝統工芸品である七宝焼を存続させるためのプロジェクト。七宝焼窯元の田村有紀氏が起案者となっており、プロジェクト名に七宝焼製造元の窯元数を具体的に記すなど関係者ならではの具体的な詳細な情報が記されています。約30分の七宝焼に関する映像制作を行い、国内・国外問わずより多くの人に七宝焼の現状を知ってもらう事で現状の改善を図って行くという非常に具体的な内容も分かりやすいです。

2017年11月時点で進行中のプロジェクトですが、既に目標金額である100万円を超える支援金額を集めています。

  • 【残り8件】消滅寸前の尾張の伝統工芸品・七宝焼の存続に力を貸してください
  • カテゴリー(伝統・名所)

https://faavo.jp/aichi/project/2284

・【鯖江~世界標準】ウェアラブルデザイスの新着脱機構”ネオプラグ”付メガネ

全国有数のメガネの生産地として有名な福井県の鯖江市。その鯖江から世界に向けて作られた新商品のオリジナルウェブサイト立ち上げ運営費用を集めるというプロジェクト。既に完成している商品の宣伝費用を集めるという内容でしたが、目標金額350万円に対して370万円の資金を集め成功となりました。

リターンにオリジナルのメガネフレームと「ネオプラグ」なる製品が設定されており、非常に魅力的な内容となっていた事も成功の一因と言えるでしょう。

  • 【鯖江~世界標準】ウェアラブルデザイスの新着脱機構”ネオプラグ”付メガネ
  • カテゴリー(ものづくり・デザイン)

https://faavo.jp/sabae/project/1688

FAAVOの評判・口コミまとめ

地域や地方に焦点を当てたクラウドファンディングをいち早くスタートさせたFAAVOは、これまで都会を中心としていたクラウドファンディング業界の常識を一変させてしまいました。近年ではFAAVOを運営する株式会社サーチフィールドがふるさと納税のポータルサイト「エフバイジー」を設立するなど、より地域や地方活性化に貢献しようと動いています。

利用者数や支援額も増加の一途を辿っており、これからもFAAVOが地域密着型クラウドファンディングサイトの第一線を走り続けるのは間違いないでしょう。

【FAAVOのまとめ】

いかがだったでしょうか。 地域に密着したクラウドファンディングサイトの中で、FAAVOに並ぶものは現状存在していません。 クラウドファンディングサイトを検討している方で、自身のアイディアが地域や地方に密着した内容ならば間違いなくFAAVOの利用が適していると言えるでしょう。