資金調達ガイド

これからの投資手段!日本の”ベンチャーキャピタル”情報

日本でも2000年前後のIT革命に伴うベンチャーブームから再びベンチャーブームが発生しています。今回のベンチャーブームが昔と違うのが、「ベンチャーに対するサポートが昔と比べて豊富」だという事です。端的に言えばベンチャーキャピタルから融資を受けるという事が今回のベンチャーブームにおいてはごく一般的な事になっているということです。

しかし、ベンチャー界隈の情報に詳しくない企業経営者にとってはベンチャー企業とそれをとりまくベンチャーキャピタルが作る企業集団の生態系はアメリカのシリコンバレーで起きている事で遠く離れた日本においては対岸の火事のようにとらえがちでもあります。

本記事では、そのようなベンチャーキャピタルといっても日本にそのような文化は根付いていないのではないかと考えている経営者を対象に日本のベンチャーキャピタルについて説明します。

 

日本にも根付いたベンチャーの生態系

まず、日本においてベンチャーとベンチャーキャピタルが生み出す、起業を促進するベンチャーの生態系が存在しないのかについて説明します。

シリコンバレーを中心に成功したベンチャー企業やそれの支援を行ったベンチャーキャピタルの英雄譚が配信されていますが、ベンチャー界隈の凄い所は独自の「生態系」を築いているという事です。つまり、ベンチャー企業として成功した企業や経営者は成功すればそれで終わりという事ではなく、成功したことによってもたらされた一部の利益を将来有望な希望に投資する事によって、次の成長企業を作りだす循環がベンチャー業界で完結しているということです。

しかも有望企業に投資を行うと言っても、有望なベンチャー企業ほど市場がまだ成立しているか確認できていない未開拓領域に挑戦するので投資リスクは当然高くなります。ベンチャー界隈の驚くべき事がこのリスクマネーをベンチャー界隈内で循環させる仕組みができているという事なのです。

このようにシリコンバレーに根付いたベンチャーの生態系の話をすると、日本では異様な様に捉えられるかもしれませんが、この文化は確実にも日本に根付いてきています。

2000年前後のベンチャーブーム時代の経営者の書いた本を読むと資金調達がよく描かれています。当時のベンチャーの文化では、成功したベンチャー企業が、今後伸びそうなベンチャー企業に対して投資を行うという文化が根付いていなかったのです。ここが現在のベンチャーブームと大きく違うことです。

2017年現在、多くの元ベンチャー企業がベンチャー企業へのベンチャーキャピタリスト事業をおこなっています。例えば前回のベンチャーブームの成功企業の1つであるインターネット関連のサービスを行っているGMOは、GMOベンチャーパートナーズという会社を保有していますし、同じ前回のベンチャーブームの時にできたアメーバブログで有名なサイバーエージェントもサイバーエージェント・ベンチャーズという子会社を持っています。

他にも携帯ゲームで有名なGREEやグロービズなどもベンチャーキャピタルを保有しています。このように日本においても成功したベンチャー企業が後進のベンチャー企業の育成を行うという文化が根付いてきているのです。

 

日本でベンチャーキャピタルが増える理由-日本はベンチャーが上場しやすい?

もちろん、このような成功したベンチャー企業が後進のベンチャー企業の為にリスクマネーを投下するのはボランティアとして行っているわけではありません。後進のベンチャー企業に資金を投下する事によってリターンが得られるから投資をしているわけです。

ただし、ベンチャーキャピタルは株式を獲得する事によって配当金をチマチマ稼いでいくというようなことはしません。配当金を狙う為に投資をするならば既に上場している企業の中で配当が高い株式を買えばより低リスクで、より高利回りで運用できる可能性が高いからです。

ベンチャーキャピタルが狙うのは株式の売却による利益獲得です。一般的にイメージされるのは投資先の企業が株式公開をして、上場した株式を売却する事によって利益を確保するというパターンですが、他にもファンドの解散期限が近づいていたり、成果がでないため投資先の事業を欲しがっている会社に株式を売却する場合もあります。

ただし、ベンチャーキャピタルが狙う本筋は前者の株式上場による利益獲得です。特に日本においては上場が比較的容易です。いきなり東証一部に上場する事は困難ですがジャスダックやマザーズなどの新興企業向けの株式市場がありますし、このような市場への上場ならば上場要件は厳格ではなく。売上数十億円程度から赤字であったとしても十分に上場可能となります。

このような理由から、株式公開と言えば何十億、何百億円の時価総額を持つ企業が誕生するようなイメージを持ちますが、近年では時価総額数億円から数十億円前半の小型の株式上場が増加してきています。

ただし、これとは逆に例えばメルカリのように時価総額が1000億円を超えていると言われていながら、あえてまだ株式公開をせずにベンチャーキャピタルからの資金調達によって企業価値を拡大している企業も存在します。これらの企業はベンチャー企業の中でも非常に希少性が高い事から「ユニコーン企業」という風に呼ばれています。

日本でベンチャーキャピタルとベンチャー企業が増加している背景にはこのような日本の上場しやすい制度が関係しているという事ができます。

 

ベンチャーキャピタルの歴史と日本の発展

以上の話は、現在のベンチャーキャピタルの状況について示したものですが、もちろんベンチャーキャピタルは20世紀前後に誕生したモノではなく、日本においてベンチャーキャピタルが誕生するのは1963年の事です。1963年に中小企業投資育成会社法という法律が制定され、これをもとに日本では東京中小企業投資育成、大阪中小企業投資育成、名古屋中小企業投資育成という3社が設立されました。これが日本のベンチャーキャピタルの草分け的な存在となります。

このベンチャーキャピタルは名前から見てもわかる通り公的な要素が強い会社であり、日本初の民間ベンチャーキャピタルは京都エンタープライズデブロップメントという会社になります。

ただし、この会社は現在存在しておらず、今確認できる最古のベンチャーキャピタルは野村証券のグループ会社であるジャフコという会社で日本で4番目に設立されました。当時は日本合同ファイナンスという名前で1987年に上場し、現在は野村グループとなっています。ちなみにこのジャフコという企業が日本における最大手のベンチャーキャピタルです。

ちなみに、これまで日本には大きく分けて4つのベンチャーブームありました。

 

第一次ベンチャーブーム

第一次ベンチャーブームは1970年代前半のベンチャーキャピタルが誕生したことによるブームです。ただし、当時の上場と言えば東証位しか上場先は無く、また上場の基準もとても厳しいため、成功するベンチャー企業もベンチャーキャピタルも稀でした。また、法制度も整っておらず、現在のように投資事業組合を組成して投資を行うスタイルが始まったのは1980年代に入ってからです。

 

第二次ベンチャーブーム

このような悪戦苦闘する1970年代を経て、1980年代前半から第二次ベンチャーブームが発生します。これのきっかけは1982年に今の投資ファンドの原型となる投資事業組合が初めて創設されます。これはもともと、民法における任意団体にすぎず、課税団体でありましたが、いくつかの条件を満たした上で非課税団体、非課税組合として取り扱かわれるようになりました。

このように投資事業組合という組織が制度化される事によりベンチャーキャピタルはより設立・運営が容易になり、1983年から1986年の3年間には60社程度のベンチャーキャピタルが設立されたと言われています。

 

第三次ベンチャーブーム

そして1990年前後にバブルが崩壊し、日本経済期は停滞期に入り日本のおけるベンチャーキャピタル投資もいったん下火になってしまいます。その中でひとつの転機になったのがIT革命でした。今まで業務用として一部の専門家の間でしか使われてこなかった、コンピューターが一般人にも使用できるようになり、コンピューターに関する様々なサービスを提供する企業が1990年代に立ち上がりました。

例えばライブドアや楽天、サイバーエージェントなどのようなインターネット関連の巨大企業が短期間の間に成長し、一般人の間でも株式投資ブームが起きました。

 

第四次ベンチャーブーム

そして20001年や2002年にITバブルが崩壊する事によってベンチャーブームはまた下火になります。そして2010年を過ぎたあたりから現在の第四次ベンチャーブームがはじまるのです。

今回のベンチャーブームの特徴はシリコンバレーでの成功した企業や文化を模倣する形で様々なノウハウが日本に輸入され、また第三次ベンチャーブームを勝ち残った企業がベンチャーキャピタル側になりました。日本においてもベンチャー企業への投資環境が整ってきた事によって第4次ベンチャーが始まりました。

第3次ベンチャーブームまでは5~6年程度のごく短いスパンでのブームでしたが、第4次ブームは2017年現在も続いており、ベンチャー企業への投資は年々増加していると言われています。

もしかすると、今回の第4次ベンチャーブームはただの一時的なブームで終わるのではなく、ベンチャー投資という投資ジャンルが徐々に確立してきているため、このまま日本においてもベンチャーキャピタルという文化が根付くという事も考えられます。

 

日本のベンチャーキャピタルの種類

このように日本においてもベンチャーキャピタルによる投資の文化が根付きつつありますが、日本のベンチャーキャピタルを分類すると4つに分類することができます。

 

  • 古くから存在している政府系のベンチャーキャピタル
  • 銀行・保険・証券などの金融機関が保有しているベンチャーキャピタル
  • 大学が研究開発した技術を民間に転用するためのベンチャー企業に投資する大学系のベンチャーキャピタル
  • 民間企業が運営している独立系のベンチャーキャピタル

 

前の2種類のベンチャーキャピタルは昔から存在していますが、現在注目するべきは後ろ2種類のベンチャーキャピタルです。

現代は大学が新しい産業の担い手として積極的に研究している技術の特許を取得、民間に還元しようとしています。またシリコンバレーのようにベンチャー企業が独立系のベンチャーキャピタルとして未来の有望ベンチャーを支える生態系が日本においても確立しつつあるためにこれらの2種類のベンチャーキャピタルの動向には注目する必要があります。

 

最期に

以上のように、日本のベンチャーキャピタルについて説明してきました。日本初のベンチャーキャピタルが設立されたのは1963年の事でした。ただし、ここでいうベンチャーキャピタルはまだ今のように投資事業組合という団体を作れないので出資者は無限責任を負わなければならないし、株式の公開先も東証位しかなく、また日本においてベンチャー投資のノウハウもほとんど確率していないために非常に厳しい投資環境でした。

1970年前半、80年代前半、90年代後半、2010年代という風に現在まで4回のベンチャーブームが発生しており、第4次ベンチャーブームは2017年現在まで継続しています。

はじめのベンチャーブームと現在のベンチャーブームの大きな違いは投資環境に関する違いです。まず投資事業組合という組織をつくる事によって出資者は有限責任で出資を行う事ができますし、またジャスダックやマザーなどの新興市場が日本においても整備されたことから上場に関するハードルが非常に低くなって、売上十数億円や赤字の企業であっても上場する事が可能になりました。

よって、少しの投資額でも、例え業績が予定したよりも伸びなかったとしてもスモールIPOで良いならば十分に上場して上場益を得る事ができます。このような理由から日本にはベンチャー企業に投資しやすい環境が整って来たということができます。

また、日本においてもベンチャー企業が成長して次の成長ベンチャーを支援するシリコンバレー流の企業の生態系が日本においても根付きつつあり、第三次ブームで成長した企業が続々とベンチャーキャピタルを作ってベンチャー投資を行っています。

素人目から見るとベンチャー企業やベンチャーキャピタルによる投資などは水物でハイリスクハイリターンの大博打を行っているように思えますが、実はこの50年以上の失敗と成功が今の第四次ベンチャーブームを支えているので、ベンチャーキャピタルによる投資という手法はより一般的に、より確立された投資手段となっているのです。

 

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