資金調達ガイド

【 債権流動化とは?】ファクタリングだけではない!手法3つを比較

 

売掛金は溜まっているけども、手元に現金が無いので、この売掛金を手早く現金化して事業資金を確保したいというケースは良くあります。

その時まっさきに思いつくのは、債権を売却する事によって資金を確保するファクタリングという資金調達方法です。このような、後にお金にはなるけれども今は塩漬けになっている債権を使ってお金に換える事を「債権流動化」と呼びます

キャッシュフローを上手く循環させるためにはこの債権流動化が重要ですが、債権流動化の方法はファクタリングだけではありません。本記事では「債権流動化」という観点から利用できる資金調達方法をファクタリング以外にも色々紹介していきます。

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塩漬けになっている会社のお金を債権流動化によって取り戻す

まずは債権流動化とは何なのか?なぜ債権流動化をしなければならないのかについて説明します。現金は会社のありとあらゆるモノに変換されています。例えば工場の設備になっていたり、従業員が事務作業を行うパソコンになっていたり、会社の建物になっていたりという風に現金が設備などになっているので事業を行うことができるのです。

 

このように会社経営はキャッシュフローを循環させようといいつつも、資金を塩漬けにする事でもあるのです。ただし、キャッシュフローを循環させるためには、塩漬けにする資金は最小限に抑えて、できるだけ手元の現金は増やさなければなりません。

塩漬けになっている現金のうち設備などになっているものに関しては、設備を現金に換えてしまうと事業が継続できないので仕方ありません。塩漬けになっている資金のうち一番初めに現金化しなければならないのは債権なのです

設備は設備があることによって事業を行えて会社に利益をもたらすのですが、債権はいくら増えても会社に利益をもたらすものではありません。むしろ支払いサイトの債権を持ってしまうと、手元の現金が減っていくのに、いつまでたっても売上が入金されないので厳しい資金繰りに対応しなければなりません。

 

このような理由から、企業経営においては、いかに債権を現金にするかという事が重要なテーマになります。この塩漬けになっている債権を利用して現金を確保する事を債権流動化といいます。

 

債権流動化の様々な手法

債権を流動化させる方法としては大きく3つの方法が考えられます。

 

①ファクタリング

最もポピュラーなのはファクタリングです。ファクタリングとは企業の保有する債権をファクタリング会社に売却する事によって代金を貰う資金調達方法です。債権の流動化方法と言えばファクタリングがまず思いつきます。

 

②売掛金債権担保融資

売掛金債権担保融資というのも債権流動化の手法の一つです。売掛金債権担保融資とは、売掛金を担保にして融資を受けるという事です。無担保で借りる場合よりも債権という担保がある分だけ債権回収の確実性が増しますし、信用保証協会つき融資よりも低利子で融資を受けられる事ができます。

また、融資の利息については法律で上限利息が定められているので一般論としてファクタリングよりも安いコストで資金調達を行う事が可能です。

 

③売掛債権の証券化

あまり活用されませんが、売掛債権の証券化という手法で債権流動化を行う事も可能です。売掛債権の証券化とは、売掛債権を金融商品化して販売する事によって現金を確保する手法で、普通の企業だけではたとえ大企業であったとしても売掛債権の証券化を行う事はできません。

信託銀行や特別目的会社を利用して債権を証券化させるので手続きも複雑である程度のボリュームがなければ証券化できないしできても投資家に買われないので、日本においてこの手法で流動化されている債権はほとんどありません

 

本記事では後者2つの債権流動化手法をファクタリングとの比較から説明し、最後に改めてファクタリングについて説明します。

 

売掛債権担保融資とファクタリングの違いとは

まずは売掛債権担保融資とファクタリングの違いから説明します。

売掛債権担保保証とファクタリングの大きな違いは債権の所有権をどこが保有しているかです。

ファクタリングは債権の売買契約なので契約を結んだあとは債権の所有権はファクタリング会社のものとなります。

一方で売掛債権担保融資の場合は売掛金を担保にしているだけ、契約は自体は金銭貸借契約なので債権の所有権は利用者が保有したままになります。

どちらの債権流動化にも一長一短がありますが、ファクタリングをした場合は所有権がファクタリング会社に移転しているので債権が回収できなくなった場合はファクタリング会社の責任となりますので、ファクタリングの代金は返済する必要がありません。

ただし、債権の所有権がファクタリング会社に移転しているということは、2社間ファクタリングを使った場合、売掛先の企業から債権を回収して、会社の運転資金に一部を回してしまうと、ファクタリング会社のお金を勝手に使っているという事になるので横領が成立し、悪質な場合は起訴されます。

 

また、実際には嫌がられますが、売掛債権を担保にした融資は理屈上、売掛債権を担保にして複数の企業から融資を受ける事ができます。しかし、ファクタリングの場合は所有権を移転させるので、同じ債権を使って2つの会社からファクタリングを受けるという事はできません。1つしかない債権を2社に売る事になってしまうからです。このような二重売買は悪質な場合詐欺罪で起訴される場合があります

 

そして、貰える金額についても違いがあります。

(例)2か月後に100万円が入金される債権を利用してファクタリングと売掛債権担保融資を利用した場合について考えてみます。
ファクタリングを行った場合、この100万円の債権の回収リスクに応じて、2社間ファクタリングか3社間ファクタリングなのかなどによって手数料が決定されて手数料を差し引いたお金が利用者の取り分となります。ここでは仮にファクタリングの手数料が20%の20万円だとして80万円を受け取れるとします。

ファクタリングする場合・・・すぐに現金80万円が手に入りますが、2か月後に入ってくる100万円はファクタリング会社のものになります。2社間ファクタリングの場合は一度手元には来ますが自社のお金ではないので全額ファクタリング会社に渡さなければなりません。

売掛債権担保融資の場合・・・こちらも同じく100万円の債権であれば100万円の融資が受けられるというわけではありません。担保にしている債権の回収リスクなどを元に債権の担保としての価値を認めた分だけしか融資を受ける事はできません。ここでは仮に債権の担保価値を80万円と査定して返済までの利子を1万円だと仮定します。

この場合、金融機関は80万円の融資を行ってくれます。この80万円を2か月後に返済するわけですが利子があるために81万円を返済しなければなりません。しかし、債権を2か月後に満額回収できれば会社には100万円のお金が入っているので81万円を返済しても2か月後にも差引19万円は手元に残ります。

このようにファクタリングと売掛債権担保融資を比較した場合手元に残るお金が全然違う事には注意してください

 

売掛債権証券化とファクタリングの違いとは

では、売掛債権証券化とファクタリングの違いは何なのでしょうか。どちらも債権を手放すという事に変わりはありません。ただし、ファクタリングの場合の売却先はファクタリング会社になり、証券化した場合の売却先は不特定多数の投資家になります。

どちらも債権回収のリスクを軽減させる事はできますが、ファクタリングの場合はファクタリング会社に完全に債権回収リスクを移転できるのに対して売掛債権証券化の場合は一部のリスクが投資家に移転できない場合があります

 

ファクタリングに手数料が必要なのはもちろんですが、証券化を行う場合にも信託銀行や特別目的会社を使って証券化する事が必要なので、証券化に伴うコストが発生します。

まず債権回収リスクを証券化では一部移転できないという話ですが、売掛債権証券には証券の信用性を担保するために外部信用補完と内部信用補完という2つの制度が存在し、外部信用補完で第三者が保証してくれる場合は資産全部を証券化できますが、保証料や信用補完提供料が必要となります。

 

また、内部信用補完の場合は第三者の保証は必要ありませんが、売掛債権について、統計的に求められる債務不履行率をベースに、優先部分と劣後部分に分離して投資家に販売できるのは優先部分だけになります。

債権回収に失敗した場合の回収不能金は全体に一律で充当されるのではなく、劣後部分が優先して充当する事になるのです。

(例)1000万円の債権で優先部分700万円を投資家に売却、劣後部分の300万円をそのまま保有していて、400万円の回収不能が発生した場合、劣後部分の300万円の債権の価値は0に、証券化された700万円の商圏は600万円の価値になるという事になります。

このように証券化しても内部信用補完の場合、投資回収リスクを完全に投資家に転化できるわけではないのです。

そして、証券化にもコストが発生します。信託配当や信託報酬、確定日付料が必要になります、信託銀行もかなりまとまった債権でないと信託化してくれないと考えられます。

 

債権流動化手法におけるファクタリングのメリット

このように2つの債権流動化手法について説明した上で改めてファクタリングのメリット・デメリットについて説明します。

メリット・・・債権回収リスクを完全にファクタリング会社に移転させられる事

これによって債権の回収ができなかった場合もファクタリング会社は責任を負う必要はありません。

デメリット・・・ファクタリングの手数料はこのような債権回収リスクのために一般的に他の債権流動化手法と比較すると資金調達コストが割高になってしまうので粗利率の低い企業がファクタリングを実行すると、一時的な資金繰りは改善するけど、あっという間に赤字になって財務体質がかえってわるくなるという事も考えられます。

ただし、売掛債権担保融資や売掛債権証券化などの手法と比較すると、利用条件が簡単で資金繰りに余裕が無い中小企業でも十分に活用できる手段であるといえます。

 

このように債権流動化の手法としてファクタリングは最もポピュラーな手法ですが、売掛先の会社からすれば自社の債務をよくわからない会社に販売されるのは怖いので債権の譲渡禁止を契約に中に盛り込んでいる場合があります。

この場合は債権を勝手に売買する事はできませんので、ファクタリングしたい債権が譲渡禁止の契約になっていないかを確認する必要があります。また、一般論として債権をファクタリングする会社の経営状態は不安視されやすいので、ファクタリングをしたことが相手に判明すると今後の取引に影響がでる可能性があるので気をつけた方が良いでしょう。

 

最期に

以上のように、債権流動化について説明してきましたが、少ない資金で効率的に運営されなければならない企業にとってお金を塩漬けにする事は禁物です。例えばお金で生産設備を購入している場合はその設備は売上をあげるために必要なものだといえますが、売掛債権は持っていても利益を生み出すものではないので早めに現金化した方がよいでしょう

このような債権を利用して資金を調達する方法を債権流動化と言います。債権流動化には、

・ファクタリング
・売掛債権担保融資
・売掛債権の証券化

この3つのパターンが考えられます。

売掛債権担保融資とファクタリングを比較した場合、売掛債権担保融資は債権回収リスクを負担したままなので債権が回収できなかった場合は全額利用者が責任を負わなければなりません。ただし、資金調達コストはファクタリングよりに著しく安価ですみます。

売掛債権の証券化とファクタリングを比較した場合、売掛債権の証券化を内部信用補完で行った場合債権の劣後部分については投資家に売却できないので債権回収リスクを移転できません。また、自社で証券化を行う事はできず、信託銀行や特別目的会社を通じて証券化、投資家に売却を行うのでコストもかかります。

 

このように考えるとファクタリングは手数料が高いのがネックですが、債権回収リスクを利用者の手元から完全に切り離す事ができて誰でも使いやすいポピュラーな債権流動化の方法であると言えます。ただし、債権先譲渡禁止契約などが契約書に盛り込まれている場合はファクタリングできませんし、ファクタリングしている事が取引先に知れると一般的に経営状態を心配されるので注意した方が良いでしょう。

 

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