ファクタリングを活用した資金調達

著者紹介

 株式会社MEDS JAPAN
 ビジネスファイナンス事業部
 藤嶋 直樹
 URL http://medsjapan.jp/company

 

企業の資金調達には、銀行からの融資、ノンバンクからの融資、そして売掛金を活用したファクタリングの3つが代表的な方法としてあります。

しかしながら融資と比べてファクタリングの認知度はそれほど高くはありません。

そこで今回はファクタリングの説明と上手な利用の仕方と、当社のファクタリングプロの資金調達サービスについてご説明させていただきたいと思います。

ファクタリングについて

ファクタリングとは企業が保有する売掛金を決済日前にファクタリング会社に売却し現金化する契約です。 ファクタリングは融資と違い、売掛債権を債権譲渡という方法でファクタリング会社が買い取る売買契約なので混同しないように注意しましょう。

ファクタリングには3社間契約と2社間契約があります。 3社間契約は、売掛先の承諾をもらい、売掛金をファクタリング会社に買い取ってもらい売掛先から直接、ファクタリング会社に送金してもらう契約です。

2社間契約はお客様とファクタリング会社のみで行います。売掛先の承諾なしで売掛債権を買い取ってもらい、売掛先からお客様の口座に入金があったら、それをファクタリング会社に送金してもらう契約です。

一般的には売掛先の承諾をもらわない2社間契約が主流となっており、当社でご契約いただいているお客様の大半が2社間契約となっております。

ファクタリングの手数料について

ファクタリングは、融資と違い、売掛債権の売買契約である為、現状手数料の上限の定めがありません。

(※登録貸金業者が行う、ファクタリング契約は除く) 

従って、ファクタリング会社の自由な裁量によって手数料を決めることが出来ます。 ファクタリング会社のホームページを見ると、最低手数料の記載はありますが融資の利率と違い上限が記載されている会社は非常に少ないと思われます。

※当社の場合は、上限の手数料を10%までとしており、それ以外は債権譲渡の登記が必要である場合に限り司法書士に払う登記費用4万円程と、契約書に貼る印紙代、郵送料などの実費のみとなっております。 詳しくは下段のファクタリングプロの特徴 をご参照ください。

ファクタリングの審査での重要なポイント

ファクタリングの審査では、お客様の銀行など金融機関での借り入れと返済状況、財務内容、税金、社会保険を延滞し相談もせず放置してないかと売掛先の信用度の4つを主なポイントとしてみます。

①金融機関での借り入れ状況と返済状況

借入契約書と、返済がきちんとされているかを通帳の写しや、領収明細により確認します。 ㊟当社含め多くのファクタリング会社は、登録貸金業者でない為、信用情報を見ることはできません。

②財務内容

決算書を見て中身をチェックします。

③税金、社会保険を延滞し、相談もせず放置してないか

納税証明書、納付領収書、通帳で引落しがきちんとされているかを見ます。

④売掛先の信用度

売掛先と継続的な取引が確認できるかと、帝国データバンクなどの評価をみて判断します。

ファクタリングの上手な利用の仕方

ファクタリングの手数料は、一般的に融資に比べて高くなる為、継続的に利用することや、月商の大部分をファクタリングに頼る事は、経営状態を悪化させてしまう恐れがあるので好ましくありません。

月末、月初の一時的な資金ずれや、仕事を拡大させる為のポジティブな運転資金として利用することが望ましいです。

ファクタリングの審査の項でも触れましたが、売掛先と継続的な取引や入金額のばらつきが少ない会社は安定した売掛金であると判断され審査も通りやすく、利用にも向いています。

ファクタリングを利用するメリット

ファクタリングを利用するメリットとして重要なポイントは融資ではないということです。 では融資と違う事によってどういったメリットがあるのかを見ていきたいと思います。

①融資と違い、売掛債権を譲渡する売買契約な為、負債の増加にならない。

②融資の場合、財務諸表が赤字だと資金調達できない可能性が高いが、ファクタリングの場合、売掛先の信用と継続的な取引があるかを重要視する為、赤字でも資金調達が可能。

③オフバランス化でバランスシートをスリム化できる

バランスシート(B/S:貸借対照表)の売掛金が減って、買掛金や短期借入金等が減りますから、バランスシートがスリム化されて資本回転率やキャッシュフローが向上します。 これにより企業評価も向上するメリットがあります。

ファクタリングを実行すると、キャッシュフローの資金が増加し、売掛金がなくなり現預金が増えることによって営業活動によるキャッシュフローの中での資産の増加となります。

ファクタリングでなく、融資を受けた場合、財務活動によるキャッシュフローの資金の増加となりますので、本来の営業活動においてのキャッシュフローで資金が増加した方が、決算書としての評価も高くなるというメリットがあります。

ファクタリングプロの特徴

①手数料

ファクタリングプロの手数料は、1%から最大10%です。 医療機関・調剤薬局・介護施設経営者様向けメディカルのファクタリングの場合は、0.4%から最大5%です。

※現状、MEDS JAPANのファクタリングプロのように手数料の上限を定めているファクタリング会社は、ほとんどありません。

②ファクタリング手数料以外の費用

手数料以外でかかる費用は、譲渡登記が必要な場合に限り、当社指定の司法書士に払う登記費用41,174円(税込み)、契約書に貼る印紙代200円と郵送料(郵送が必要な場合のみ)の実費のみとなっており契約事務手数料などといった、不明瞭な費用は一切いただいておりません。

※当社では、来社頂いての契約が原則となりますが、来社が難しい場合、出張で契約も行っています。その際は日当と交通費の実費をご負担いただきます。

尚、北海道のお客様は札幌営業所にご来社頂いての契約も可能となっております。

③対応エリア

ファクタリングプロは、北海道から沖縄まで全国対応となっております。

④申し込みから契約、送金までの期間

ファクタリングプロでは、申し込みから最短で翌日までに契約、送金が可能となっておりますので急な資金調達でも、ぜひご相談ください。

⑤MEDS JAPANの資金調達サービス

ファクタリングプロでは、ファクタリング以外にも、リースバック、リースそしてグループ会社に登録貸金業者がありますので、お客様の資金使途にマッチした資金調達のご案内が可能となっております。 ファクタリングプロはファクタリング及び資金調達全般に関するご相談も承っております。 ぜひお気軽にお問い合わせください。

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