独自のサービスで人気を博す!Makuakeの評判・口コミや特徴

突然ですがクラウドファンディングという言葉をご存知でしょうか?ここ日本ではまだ誕生して数年ながら、今やクラウドファンディングは銀行の融資やカードローンなどと並び資金調達の手段として確立されたと言っても過言ではありません。現在では多数のサイトがありますが、その中でもMakuakeは他のクラウドファンディングサイトとは違う独自のサービスで注目を集めています。
ここでは、そんなクラウドファンディングサイトMakuakeについて詳しくチェックしていきたいと思います。

Makuakeとは

クラウドファンディングサイトの一つでもあり、他とは違う独自のサービスで注目されるMakuake。運営はIT系の会社として有名な株式会社サイバーエージェントを親会社とする、「株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディング」によって行われています。
Makuakeが扱っているのは「購入型」のクラウドファンディング。飲食店関連やモノづくり系のプロジェクトが常時約200件近く進行しており、累計のプロジェクト数は既に1,000件と突破しています。日本のクラウドファンディングサイトはそれぞれ強みとも言える特徴を持っていますが、Mauakeはクリエイティブな分野で強いクラウドファンディングサイトと言えるでしょう。

Makuakeの歴史

Makuakeが設立されたのは2013年の5月です。クラウドファンディングサイトとしてはReadyforやCAMPFIREなどの有名どころより遅く設立された為、どちらかと言えば後発となっています。しかしながら、設立からたった一年で「世界一のメンズフェイシャルエステを造り、日本の男はカッコいい!未来を創る」というプロジェクトが当時の国内最高額である3,139万6,500円を記録しました。この時期より、Makuakeは一気に国内有数のクラウドファンディングサイトとして認知され始めます。

2015年にはプロジェクト数も1,000件を超え、更に2016年にはMakuakeが持つデータを活かしたビジネスコンサルティングを開始するなど、一般の方だけでなく幅広い業界から注目を集める事となりました。今やMakuakeは、後発でありながら国内最大級を誇るCAMPFIREやReadyforに劣らないクラウドファンディングサイトの一つとなっているのです。

Makuakeの主な特徴

クラウドファンディングの種類は大きく分けて「購入型」「寄付型」「投資型」の3種類に分かれているのですが、その中でもMakuakeは「購入型」のみを扱っています。「購入型」とは、資金調達者が資金を集めた後、製品などのお礼の品を出資者へと送る方法です。
この「購入型」はMakuake、そして日本に限らず世界的に見ても最も多いクラウドファンディングの手法とされています。アメリカで言うならば、Kickstarterが最も有名でしょう。しかしながら、ごく一般的な「購入型」を主軸としながらもMakuakeは他のクラウドファンディングサイトには無い独自の特徴を持っています。

Makuakeの親会社であるサイバーエージェントは、AmebaやMobageを初めとした独自の宣伝媒体・コンテンツを多数持っています。このような宣伝媒体の中で、Makuakeに掲載されているプロジェクトのPRを行う事もできますし、リンクを記載する事でMakuakeへの誘導を行う事も可能です。つまり、影響力が大きい宣伝媒体をMakuakeと組み合わせる事により、クラウドファンディングサイトへ出資者を集めやすくしているのです。

上記の通り、Makuakeが後発でありながら一気にクラウドファンディングサイトとしての知名度を上げた理由は、親会社であるサイバーエージェントが持つノウハウや情報発信力を最大限活用したからだと言えるでしょう。

Makuakeの支払い料金・手数料

Makuakeの手数料は20%に設定されています。15%が集まった金額から引かれる手数料、残りの5%が決済、すなわち資金調達者の手元に入金する際の決済手数料となっています。
他の日本のクラウドファンディングサイトと比較してみると、この20%は決して低い金額だとは言えません。日本のクラウドファンディングサイトの手数料は概ね10%~20%程度が中心となっており、最近ではCAMPFIREなどが手数料を5%にするなど大幅な値下げを行う運営会社も登場してきました。

しかしながら、先にご紹介させて頂いたMakuakeの集客力や情報発信力は数多のクラウドファンディングサイトの中でも唯一無二のものです。クラウドファンディングサイトを選ぶ際は、手数料以外の事も考慮する必要があると言えるでしょう。

Makuakeの利用資格者

Makuakeでは基本的に年齢制限が設けられていません。その為、日本国籍や住所、電話番号などの個人情報さえ有していればどのような方でも利用する事が可能です。出資者、資金調達者ともにまずはMakuakeに会員登録するのが良いでしょう。ただし、ここで注意して頂きたいのはどのような方でも利用する事ができる=プロジェクトに通過する事ができるというわけではないという事です。

Makuakeにプロジェクトを掲載してもらう為にはまずスタッフに「相談」として連絡を入れなければなりません。その際、個人・法人問わずプロジェクトに関する詳細な内容を求められます。しっかりとした計画があるなら相談内容に多少の不備があってもスタッフに修正してもらえる可能性がありますが、そうでなければ相談の時点で門前払いとなってしまう事もありえます。

他のクラウドファンディングサイトと同様、仮に自身のプロジェクトが受け付けられなかったとしても何度も挑戦する事が可能です。プロジェクトが却下される可能性があっても、あくまで「相談」だと思って気軽に利用するのが良いでしょう。

Makuakeのメリット

・集客効果が高い

一般的に認知度が高ければ高いほど出資者が集まりやすく、資金調達者にとっても有利になるクラウドファンディング。認知度という面で言うならば、Makuakeは大手のクラウドファンディングサイトに匹敵すると言っても過言では無いでしょう。
親会社であるサイバーエージェントがAmebaやMobageを初めとした数多くのサイト運営を行っている為、そのノウハウを利用して集客、そして宣伝を行ってくれます。また、親会社であるサイバーエージェント社は現在多数の企業と積極的に事業提携を結んでいる為、今後はよりMakuakeの集客力は高まっていくと考えられます。更に自身でSNSなどを利用したPR活動を積極的に行えば、より高い相乗効果を期待する事ができるのではないでしょうか。

・サポートを受けられる

大手のクラウドファンディングサイト同様、Makuakeでも企画の段階からプロジェクト終了までスタッフによる専門的なサポートを受けられます。クラウドファンディングを利用する上で、サポートは最早無くてはならないものとなっていますが、中にはフォロー体制がしっかりしていない運営会社もあるものです。その点Makuakeでは、クラウドファンディングを行う上で重要なポイントを1対1の体制でしっかりと指導してくれます。最低限審査を通過する必要は出てきますが、Makuakeのサポート体制は万全であると言えるでしょう。

・Makuakeアナリティクス

Makuakeの実行者、すなわち資金調達者は「Makuakeアナリティクス」という独自の機能を使う事ができます。これは、プロジェクトページの閲覧数や支援者の流入元、属性などを細かくチェックできるというものです。

「Makuakeアナリティクス」は自身のプロジェクトが現在どのくらい注目を集めているか、どのようなPRを行えばよいかなどを考えていく上で非常に役立ちます。
もちろん、「Makuakeアナリティクス」の使い方はそれだけではなく、例えば一度プロジェクトが失敗してしまっても、消費者がどのような商品を求めているかなどの市場調査に使用する事も可能です。すなわち、テストマーケティングを行う上でも「Makuakeアナリティクス」は非常に有用と言えるのです。

これまで他のクラウドファンディングサイトでプロジェクトを通過する事ができなかったという方は、「Makuakeアナリティクス」を利用する事で状況が一変する可能性があるかもしれません。

・独自の展示スペースを保有している

クラウドファンディングサイトの新たな試みとして、Makuakeでは2015年より伊勢丹新宿店をはじめとした実店舗で、進行中のプロジェクトの商品を展示する試みを行っています。展示には一定の審査があり終了期間は未定となっていますが、伊勢丹新宿店を訪れるお客さんが発売前の商品を直接見ることができるわけですからプロジェクトの集客率に効果があるのは間違いないでしょう。

他のクラウドファンディングサイトでは中々真似をする事ができないこの手法、Makuakeを利用して「購入型」のクラウドファンディングを行うなら積極的に活用したい所です。

Makuakeのデメリット

・成功率が不透明

Makuakeのサイト内では、既に成功したプロジェクトの内容をチェックする事ができます。また、過去に成功した事例は定期的にメディアに取り上げられている為、Makuakeが急成長しているクラウドファンディングサイトであるという事が確認できます。
しかしながら、CAMPFIREやReadyforなどの大手のクラウドファンディングサイトがプロジェクトの成功率を定期的に公表しているのに対し、Makuakeではそれが行われていません。アメリカの「購入型」クラウドファンディングサイトの代表格であるKicktarterでも35%ほどの成功率だと言われていますから、おそらくMakuakeも同じくらいの成功率だと予想できます。

そもそも「購入型」のクラウドファンディングは製品を実際に作らなければならない事もあり、スケジュール調整も比較的シビア。「寄付型」などに比べ成功率が低くなりがちです。企画段階で成功する可能性が低いようなら、プロジェクト自体の見直しも必要となってくる事でしょう。

Makuakeを利用した成功例

Makuakeを利用した成功例の中で、最も有名だと言えるのは2017年に公開された映画「この世界の片隅に」ではないでしょうか。
この映画は公開されるや否や瞬く間に評判を集め連日メディアにも取り上げられるほどの大成功を収めましたが、実は資金の問題で制作が滞っていた時期がありました。監督である片淵須直氏は当初スタッフの確保やパイロットフィルムの制作など、映画製作資金全体の一部をクラウドファンディングサイトMakuakeで募集していましたが、最終的には目標金額である21.600.000円を超える資金を集める事に成功。結果的に映画の大成功だけでなくクラウドファンディングサイトとMakuakeの知名度を大きく上げる事となりました。
ちなみに「この世界の片隅に」のリターンは「制作支援メンバー会員に登録+映画に登場するキャラクターからの手紙」となっており、きちんと「購入型」の体を成している事がわかります。

この成功例は一般的に考えてもあまりに大きいものですが、他のMakuakeの成功例で言えば「スマホハンガーの制作」や「スマートウォッチの開発」、「白熱電球をLEDで再現する」といったプロダクト系のクラウドファンディングが多く成功しています。
また、意外かもしれませんがMakuakeは飲食店関連の開業で資金を集めるクラウドファンディングサイトとしては国内1の実積を持っています。

Makuakeが扱っているのは「購入型」のみですが、「購入型」は製品を作る以外にも幅広い種類が存在していているのです。Makuakeを利用する際はなるべく過去の成功例をチェックし、自身のプロジェクトに活かすようにするのが良いでしょう。

Makuakeの評判・口コミまとめ

「購入型」のクラウドファンディングを扱うだけに、出資者が欲しいと思ったものほど成功しやすいとも言えるMakuake。プロジェクトが途中で頓挫してしまったケースを除けば出資者からの評判は上々と言えるのですが、資金調達者側はどのような評価をしているのでしょうか。

Makuakeに掲載されているプロジェクトを見てみると、どのような種類であれ個人よりも株式会社などの法人、そして個人事業主の方が多い事がわかります。また、Makuakeはクラウドファンディングサイトの中では手数料も高く「購入型」一本のみにしぼってします。この事から分かるのは、Makuakeが一般の方よりも中小企業経営者・個人事業主を主な対象としているという事です。

もちろんまったくの個人でも利用できないわけではないのですが、企画力や販売力、経営力などの面を考慮するとプロジェクトを成功に導く可能性が高いのは当然の事ながら中小企業や個人事業主の方が一枚上手となります。逆に言ってしまえば、中小企業や個人事業主がMakuakeを利用して成功する確率は非常に高いと言えるのではないでしょうか。

Makuakeのまとめ

いかがだったでしょうか?
日本のクラウドファンディングサイトの中でも後発でありながら、独自のサービスを用いて急成長を続けてきたMakuake。近年では、更に使いやすいようスマートフォン対応のサイトを制作するなど、利用者がよりMakuakeを利用しやすいように改善を重ねています。
Makuakeの大手クラウドファンディングサイトにも劣らない独自の運営サービスは、あなたの資金調達の手助けと成りえるかもしれません。