ファクタリングの銀行系とは?その特徴とメリット・デメリットを分かりやすく解説!

ファクタリングの銀行系について

事業の資金調達の方法には、ファクタリングという売掛債権を売却して資金を調達する方法がありますが、そのファクタリングには銀行系ファクタリングというものがあります。

銀行と名前が付いているので、融資の様なものかと勘違いしてしまうかも知れませんが銀行融資とは別のものとなっています。

こちらでは、その銀行系ファクタリングの特徴とメリット・デメリットなどを解説していきます。

銀行系ファクタリングとは?

銀行系ファクタリングとは、銀行が出資している子会社のファクタリング会社の事を指しその系統母体が銀行となっているので「銀行系」という冠が付いています。

3大メガバンクや大手都市銀行などはファクタリング子会社を保有している事が多く、他にも銀行が直接ファクタリングサービスを提供している場合も銀行系ファクタリングと言われています。

銀行系ファクタリングは、会社の名前も各銀行名にちなんだ名前が付いているケースがほとんどで「みずほファクター」「三菱UFJファクター」などとなっていて一目見ればどこの銀行系列かわかるものが多いです。

都市銀行などではファクタリングの子会社を保有している事が多いですが、地方銀行では直接銀行がサービスを提供している所が多く、地方での銀行系ファクタリングの需要はそれ程多くはありません。

ファクタリングと銀行融資の違い

銀行から事業資金を調達する一般的な方法では借入をする事がメインになりますが、ファクタリングと銀行融資は違うものになります。

銀行から融資をしてもらう場合には審査などに時間が掛かりますが、ファクタリングならば銀行融資ほど時間は掛かりません。

一般の独立系ファクタリング会社などの審査では数日の審査で済む事が多く、特に2社間ファクタリングと銀行融資の審査のスピードを比べるとその差は大きく1ヶ月前後となっています。

また、銀行融資の場合は金利という形でコストが発生しますが、ファクタリングの場合は手数料という形でコストが発生するので、金利と手数料という違いもあります。

金利と手数料という割合では、銀行融資の方がコスト(金利)が低くファクタリングの方がややコスト(手数料)が高くなってしまうといった違いもあります。

その他にも貸借対照表などを汚すことがなく、クリーンな資金調達なのはファクタリングになり国も推奨している資金調達となっています。

■銀行系ファクタリングのメリット・デメリット

売掛債権買取のファクタリングは銀行融資よりも審査期間などが短く、早急に現金が必要な時にはメリットになりますが、銀行系ファクタリングにフォーカスするとどの様なメリットがあるのでしょうか? また、銀行系ファクタリングのデメリットなどもいくつか見てみましょう。

銀行系ファクタリングのメリット

・手数料が低く抑えられる

銀行系ファクタリングのメリットでは、手数料の低さがまずは大きなメリットになります。

独立系ファクタリングでの手数料は5%~30%という手数料となり、2社間ファクタリングでの手数料が主に高めの設定となっています。

一方銀行系ファクタリングの手数料を見てみると、総じて5%未満となっていて審査の厳しさと3社間ファクタリングしか行っていないという事がおもな理由となっています。

・国際ファクタリングサービスがある

国際ファクタリングは貿易で利益を上げている企業には欠かせないもので、銀行系ファクタリングの得意分野と言えます。

国際的な繋がりが強い銀行系ファクタリングが国際ファクタリングサービスを提供していて、主にメガバンクの子会社が国際ファクタリングを取り扱っています。

海外の企業に輸出して代金を受け取るまでには時間が掛かり、信用状開設といった手間もなくなるので銀行系ファクタリングでは国際ファクタリングサービスなどがメリットになります。

・保証ファクタリングサービスがある

銀行系ファクタリングでのメリットは保証ファクタリングがあり、売掛金先が倒産などによって代金を回収できなくなってしまった時にファクタリング会社が保証してくれます。

保証ファクタリングでは売掛債権を直接買い取るものではなく「保証」するサービスになり、2社間、3社間ファクタリングとは仕組みが違ってきます。

建設業界などに保証ファクタリングを利用する場合いが多く、元請け会社の倒産によって下請け会社の共倒れを防ぐために、国なども助成金をだすほどのファクタリングサービスになっています。

・3社間ファクタリングのみしか行っていない

銀行系ファクタリングの場合は3社間ファクタリングしか行っていなく、売掛金先の企業から債券譲渡通知などの承諾を含んだファクタリングがメインになっています。

銀行系ファクタリングが2社間ファクタリングを積極的に行っていないのは、貸付と2社間ファクタリングが似通っているためで、金利制限がある貸付に近いサービスには慎重になっている事が一つの要因となっています。

また、3社間ファクタリングでは売掛金先にファクタリングをしている事実を知らせなくてはならないため、2社間ファクタリングを利用したい人には向いていない事になります。

・親会社の銀行に知られてしまう

銀行系ファクタリングでは親会社が銀行になるので、ファクタリングをしている情報が漏れてしまうリスクがあります。

ファクタリングを利用している事を知られてしまうと、企業格付けなどにも影響してしまい次の融資も慎重な対応を取られてしまう事もあります。

ファクタリングは貸借対照表などの決算報告書をクリーンに収められる事がメリットになりますが、銀行系ファクタリングを利用してしまうとクリーンなイメージを自ら汚してしまう事にもなります。

・審査が厳しく時間が掛かってしまう

独立系ファクタリングは数日程度で売掛金の買い取りをしてもらえるものですが、銀行系ファクタリングでは審査も慎重でいくつものハードルがあるため時間が掛かってしまい、独立系ファクタリングなどと比べると大きなデメリットになります。

実際に現金を受け取れるまでには銀行系ファクタリングでは2~3週間と言われており、銀行融資とさほど変わらないケースもあります。

その審査の厳しさのでは大手の都市銀行ほど審査は厳しく都市銀行、地方銀行、ノンバンクといった具合にハードルは下がっていきます。

三菱UFJ信託銀行のファクタリングサービスを紹介

三菱UFJ銀行が親会社になっている「三菱UFJファクター」を例にとって銀行系ファクタリングを紹介いたします。

サービスは大きく分けて3つあり以下のファクタリングサービスを実施しています。

保証ファクタリング

根保証・下請け債権保全支援事業があり売上債権100%を保証している

買取ファクタリング

債権のオフバランス化とキャッシュフローの改善を推奨している

国際ファクタリング

輸出取引を安全・確実・簡便にしてくれ信用状がなくても取引できる

保証ファクタリングと国際ファクタリングは上記で紹介したものになりますが、買取ファクタリングというのは独立系ファクタリングが行っている3社間ファクタリングの事になります。

三菱UFJファクターでは保証ファクタリングの保証が100%と銘打っていますが、あくまでも保証限度額内の中での数字という事になります。

売掛債権の額や審査の基準によっては100%の保証ではない事もあります。

ただ40年と長い歴史があるファクタリング会社で与信管理もしっかり任せる事が出来るので、債権保証と合わせる事によってコストを抑える事ができ、信頼性の大きな銀行系ファクタリングといえます。

まとめ

銀行系ファクタリングを紹介してきましたが、銀行系ファクタリングを利用するケースは中小企業にはあまり向いていなく、やや規模の大きな企業向けのファクタリングと言えます。

資金調達を一刻も早く行いたい企業にとっては、銀行系ファクタリングではなく独立系ファクタリングかノンバンクの2社間ファクタリングなどが向いている事になります。

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